柴田聡子との共作盤を経てついに完成したGofish=テライショウタの第4作目 稲田誠(コントラバス)、黒田誠二郎(チェロ)とのトリオが到達したさらなる高み
その深度と弦楽二重奏+シンガー・ソングライターというユニークなスタイルが大きな信頼と感動を集めたサード・アルバム『
とてもいいこと』から約3年。豪雪の中、伝説的な演奏を果たした東京・下北沢の
富士見丘教会公演(2013 年1 月14 日)をはじめとしたソロ/トリオ問わず充実した演奏活動。そして、2枚の7” レコード−−「
レコード/いと」「
ねむりを待つあいだ/山ごもり」−−と、ライブでの共演を繰り返してきた柴田聡子との共作10”レコード「
Gofish トリオと柴田聡子」を間に挟んで、Gofish 待望の新しいフルアルバムがついに完成しました。
稲田誠(コントラバス)、
黒田誠二郎(チェロ)とのアンサンブルは本作でさらなる高みへ。また「だんだん迷子に」や「なんにもないみたい」「ライブアルバム」で聴かれるような厚みのあるコーラスの美しさも本作の格別さのひとつです。と同時に、ほっとするような暮らしの断片やその息遣い、それは「洗濯物」「ほつれた縫い目」「ズボンの折り返し」「シャッター商店街」など、切れ味を増した
テライショウタの言葉選びだけがそう思わせるものでもないでしょう。
くさびを打つコントラバス、泣くようなチェロ、たくましさを増した歌声を生き生きと捉えた西川文章の録音・マスタリングの精妙さ。その歌声と演奏の重みに足が抜けなくなっても、止まっていた時計がまた動き始めるような瞬間が次に訪れる。重く沈みこむだけでない。浮かび上がり、穏やかに飛翔する場面の豊かさや優雅さ。それでいて鼻をつくほどの生の香り高さも伝えてくれる「よかんのじかん」を胸いっぱい吸い込んでください。きっと大切な1枚になるはずです。
アーティスト:Gofish(ゴーフィッシュ)
タイトル:よかんのじかん
発売日:2015年12月15日
フォーマット:CD
パッケージ:A式紙ジャケット(ダブル)+16ページ・ブックレット(歌詞掲載)
Gofish(ゴーフィッシュ):テライショウタのソロ・プロジェクト。近年はコントラバスに稲田誠(BRAZIL、DODDODO バンドほか)、チェロに黒田誠二郎(ゆすらご、ex 細胞文学)を加えたトリオとしても活動。Gofish 名義では今までに3枚のアルバムを発表しているが、サード・アルバム『とてもいいこと』(2012 年)以降、この3人のアンサンブルを中心とした作品を発表している。最近作は柴田聡子との共作10”レコード「Gofish トリオと柴田聡子」(2015 年)。彼はまた今年で結成20 周年を迎えた日本屈指のハードコア・バンド、NICE VIEW のボーカル&ギターとして活動を続け、
松井一平、稲田誠、村上ゴンゾ、黒田誠二郎、
ASUNA を擁する「
ネス湖」というミステリアスなグループの一員でもある。
Tracks:
1. まわる
2. だんだん迷子に
3. 好きになってしまう
4. てんとう虫
5. なんにもないみたい
6. 天使
7. 祈りと祈りのすきまから
8. ライブアルバム
9. 朝へ
10. 人のなまえ
11. 山ごもり
12. 手のひらの地図
13. ひとつになる
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