一軒の屋敷にまつわるダニエレ・ルメールのゴシック作品
ダニエレ・ルメールの2015年作品。蘭ドルトレヒトでの同名の展示/インスタレーションからの作品。購入した家と、その家で印刷所を営んでいたという以前に住んでいた人へと思いを寄せるラジオドラマを収めたA面。そして、ダニエレ・ルメールと仲間たちがその家の物語へと誘うこれもラジオドラマのB面。基本的には会話に導かれていく内容だが、随所でダニエレ・ルメールらしいミステリアスな楽音/効果音が背景をたなびいていく。
セットになっている本文12ページの冊子もしっかりとした仕立てで、これも、他のダニエレ・ルメールの多くを手掛けているクナスト・プレスにてリソグラスの多色印刷によるもの。ダニエレ・ルメールのアートワークと件の屋敷の写真とを構成して、どこか不穏な空気を醸し出すゴシック調の作品となっている。150部限定。
アーティスト:Danielle Lemaire(ダニエレ・ルメール)
タイトル:Portrait of a House
カタログ番号:Inner Landscapes 2015
発売年:2015年
収録曲数:2曲
限定部数:150枚
ダニエレ・ルメール(Danielle Lemaire):オランダ在住のマルチ・アーティスト。その活動領域は多岐に渡り、その多くを自身のレーベル、インナー・ランドスケープスより発表してきた。1997年以来、ソロ・アーティストとして音楽制作を開始、その音楽には妖精譚のようなチャームがあり、遠い異国の物語を歌いながら、不思議な親近感を呼び寄せる。また、彼女のあやつる愛らしく優しいサウンドは、同時に騒がしくラジカルにも。パフォーマンスの際にはカシオトーンや、鐘やガムランなどの小さな民俗楽器、玩具、エレクトロニクスを使って歌うが、彼女が二度と同じ演奏をすることはない。
Side A
1. Soundtrack layered with stories by Moniek Peters and Bernard Asselbergs on goldfinches, the purchase of the house and memories of the former residents who runned a printshop in the house.
Side B
1. Soundtrack layered with a story of a journey through the house of Danielle with Moniek and Bernard and a story on the housepigeons
Extended Link:
http://home.vianetworks.nl/users/jada/innerlandscapes/home.html