2010年代、韓国ソウルの自立音楽シーンを象徴するマルチ・アーティスト。絶版となっていた2016年発表のエッセイ+セカンド・アルバム、待望の増補新装版
2016 年秋のリリース以来、その歌声、文章、活動姿勢やインタビューを通しての発言が大きな注目を浴び、1年で初版2,000 部を完売した韓国ソウルのマルチ・アーティスト、イ・ランの名作『神様ごっこ』の増補新装版。今回は初版の箱型パッケージではなく、CD を収める二つ折り厚紙ホルダーと本のセットへとパッケージを変更、初版発売時にリクエストの多かった韓国語の原詞を巻末に掲載し、また、2017 年暮れにその後の気持ちを綴って自身のSNS で発表した2ページを追加しての再登場となります。
2018 年の元日には実際の臨津江に赴いて日本語+韓国語手話でカバーした「イムジン河」のビデオが大きなニュースとして取り上げられ、2年ぶりとなった来日ツアーも、8時間でチケットを完売した東京公演をはじめ全5公演すべてがソールドアウト。会場からは、その感情豊かなパフォーマンスにすすり泣く声さえ聴こえてきたイ・ランの傑作セカンド・アルバムが、さらにお求め安い価格となりました。
ぜひ彼女の歌声を通して、今あなたが生きている世界、そして日々の暮らしの中で通り過ぎていく疑問や嘆きにあらためて耳を傾けてみて下さい。彼女の歌はきっとあなたひとりだけのものとなるでしょう。
【付属長編エッセイより抜粋】
考えて、話をして、友達に会って質問して、また考えた結果、私にとっていちばん楽しいのは「誰かを好きでいること」だということが分かった。私はいつも誰かをすぐ好きになって、これまでたくさんの恋人や友達とつきあってきた。私は、まるで子どもみたいなやり方で人とつきあってきたと思う。気に入った人がいれば後先を考えずに近づき、「こんにちは。私、あなたが好きです。仲良くしよう」と伝えるのだ。この方法が通用する人としない人がいて、歳をとるほど通じない人が増えてきた。ちょっと前なら、もっと簡単にみんなと仲良くなれたのに。
アーティスト:イ・ラン(이랑)
タイトル:神様ごっこ(신의 놀이)
発売日:2018年4月15日
フォーマット:CD+ブック
パッケージ::CD収納特製ホルダー/84Pブックレット(韓国語原詞・歌詞対訳つき)
ライナーノーツ:成田圭祐(イレギュラー・リズム・アサイラム)
イ・ラン(이랑):韓国ソウル生まれのマルチ・アーティスト。シンガー・ソングライター、映像作家、コミック作家、イラストレーター、エッセイストと活動は多岐にわたる。2006年に音楽活動をスタート、日記代わりに録りためた自作曲が話題となり、2011年にシングル「よく知らないくせに」でデビュー。翌夏にファースト・アルバム『ヨンヨンスン』を、2016年には自身が主催したイベント『新曲の部屋』コンピレーションとセカンド・アルバム『神様ごっこ』をリリースして大きな注目を浴びる。2016年には柴田聡子と「イ・ランと柴田聡子のランナウェイ・ツアー」を成功させ(今後ふたりの共作リリースも予定)、2018年のジャパン・ツアーも全4都市5公演をすべてソールドアウト。その発言や一挙手一投足がセンセーションを呼んでいる。
1. 神様ごっこ
2. 家族を探して
3. 物語の中へ
4. 悲しく腹が立つ
5. 笑え、ユーモアに
6. 東京の友達
7. 平凡な人
8. 世界中の人々が私を憎みはじめた
9. 私はなんで知っているのですか
10. 良い知らせ、悪い知らせ
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